リクルートのDNAを読んで

「リクルートのDNA」を読んで。創業者、江副浩正氏が書いた創業から引退するまでとリクルートの人材育成や起業精神について記述。創業は東大新聞の広告から始め、大学新聞広告代理店として西新橋の森ビル屋上の物置小屋で大学卒業後はじめた。大学新聞広告は全国の大学をカバーするようになり、就職特集記事などを設けた。スタート時から売上が好調だったのは、高度成長期の時期にあり、企業は新卒の学生採用を大幅に増やしていたのが背景にあったようだ。大卒の初任給が1万2000円の時代に、年売上が100万円ほどになったようだから、それは忙しいながら、いい商売ができていたと思う。昭和35年10月に株式会社として株式会社大学広告という会社を立ち上げた。

江副氏の経営3原則
(1) 社会への貢献
(2) 個人の尊重
(3) 商業的合理性の追求

企業が収益を上げるためには、「質の高いサービスを提供する」、「モノ・サービスをスピーディに提供する」、「コストを下げて顧客への価格を下げる」とあり、1、2番目のものに重きをおいた。とにかく高品質なサービスを迅速に提供する。

経営理念とモットーはリクルートのらしさをすごく感じた。これこそがDNAと呼ばれる部分なのだろうと思います。

[1] 誰もしていないことをする主義
[2] 分からないことはお客様に聞く主義
[3] ナンバーワン主義
[4] 社員皆経営者主義
[5] 社員皆株主
[6] 健全な赤字事業を持つ
[7] 少数精鋭主義
[8] 自己管理を大切に
[9] 自分のために学び働く
[10] マナーとモラルを大切にする

僕は1、3、4、9が特にリクルートのらしさでないかと感じました。2はフィードバックなど含めてだと思うが、自分の意見をもち、お客様の本音を聞けるようにするということのよう。6は事業が失敗したら、それまでの努力は惜しまず、捨てて撤退すること。撤退はトップの判断のもと行い、立ち上げは部門や担当の意見を取り入れながら進めていくボトムアップ方式で行っていくというスタンス。9は先日のGoogleの村上憲郎氏も言っていたことと通じるような、本には直接書いてないが、”会社を踏み台にするくらい”の仕事がまず楽しくできることが条件としてあるのかなと思う。

渋谷の駅前などで配布されているホットペッパーがもう電話帳のようにぶ厚い。雑誌に掲載される情報量には限りがあるように思う。あれを駅前でもらったとして、実際に使用する割引券は1、2枚。あとは捨てられるように思う。昔はもっと薄い冊子だったと友人が言ってような。でもホットペッパーはWebサイトでも工夫のある、ウィッシュリストのようなお店をチェックしてリストとして保存できるものや割引券はもちろん、クチコミなどをうまく利用したコンテンツ設計ができているように思う。紙媒体、Web、ほかにもリクルートは色々と隙間を見つけてうまく事業化している。このうまさはやっぱり日本を代表する一つのサービス業として確立した功績は大きいように思いました。