遺影を撮るということ

にっぽんの現場という番組をたまたま見ていました。今年の初め頃の放映だったようで再放送とは言え満足。デイサービス、介護施設で撮影する様子を見せてくれました。撮影前に1時間くらいカメラマンやスタッフと話をして、緊張を解す様子なんか何か良かった。時間をかけて自然な表情になってもらう。老人たちに笑顔が生まれる。棺にその最高の笑顔の写真を入れてほしいと撮影後にある女性が言っていた。その一年もしないくらいから認知症が発症し、撮影したことはおろか周囲の家族のことも近くにいるのに知らないといった具合になってしまう。撮影時のある種、意識ある笑顔はいまはなく、認知症による意識の及ばないところの表情に。せめて笑顔で最後を迎えたいと撮影時に言っていたあの元気な姿の婦人を見て別に遺影じゃなくてもいい、写真や映像を残すことは僕は良いことだと再認識した。記録に残すことが先行しがちだけど、とても被写体の人にとっての満足が撮れたのなら、撮影者以上に嬉しいことだと思う。何かそう思った。